むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 介護保険をうまくつかいましょう

    当院では100名ほど訪問診療をしています。ほとんどは老人ホームの入居者さんです。基礎疾患は人それぞれで、便秘薬くらいしか飲んでいない健康的な人から、寝たきりに近い人や在宅酸素、胃ろう、人工肛門などの管理が必要な人もおられます。もちろん私一人でこれだけの患者さんを管理するのは難しいので、当院からも看護師、医療事務などのスタッフが訪問の手伝いをしてくれています。また、老人ホームのスタッフさん、介護士さんや、訪問看護ステーションの方々などみんなでチームワークで高齢者医療にあたっています。今日は、午後の診療の途中で急変されたお年寄りがいたので老人ホームに駆けつけました。外来診療をいったん止めさせていただきました。ご来院の皆さんには、お忙しい中待っていただいてありがとうございました。

    このように、高齢者医療は一人では出来ません。よく、家族でお年寄りを世話しているところがありますが、お母さんが95歳、娘さん(お嫁さん)が70歳というのはよくあります。老老介護です。体力勝負ですが、無理すると共倒れになってしまいます。このような場合、まず、介護保険でデーサービスやショートステイを使い、お年寄りの世話から開放される時間を確保しないといけません。いくら献身的でも、自分が病気したらいけません。自分には自分の人生があり、貴重な時間を親の介護だけに取られてしまっては、後で後悔してもどうしようもありません。

    介護サービスをどのように受けたらいいかわからないときは、最寄りの「ささえりあ(高齢者支援センター)」に相談してみましょう。各家庭にはそれぞれの事情があるでしょうから、ケースバイケースで最適な医療介護サービスを提案してもらえると思います。

    やっと晴れました。あー、まだ夏だったんだ。クリニックと青空