むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 頚肩腕症候群の治し方を研究中

    頚肩腕症候群とは肩こりがひどくて腕にしびれがくるものです。肩こりというより本当は頚椎(首の骨)に問題があり、頚椎症と言ったほうがいいかもしれません。このような訴えの患者さんは非常に多く、整形外科で治療してもなかなかなおらないし、湿布や鎮痛剤も気休め程度にしかならない。リハビリ、電気治療もぱっとしない。そういう人は、鍼治療や漢方などを頼って当院や鍼灸院などに集まってきます。私も、そういう理由で頚肩腕症候群がきたら針や漢方と指圧を組み合わせて治療しています。多くの患者さんは、診察室で私が首の骨を触りながらひずみを見つけてそこをグイグイと指圧するとすぐその場でしびれが軽くなります。一時的に良くなってもしばらくするとまたしびれてくるのですが、歪んだ場所が分かれば、あとはそこを何度でも指圧矯正すればいいわけです。整体の理屈です。

    そんな中、電子カルテのパソコン作業がいそがしすぎて私自身が頚肩腕症候群になってしまいました。職場のパソコンでマウスを握る姿勢になると右腕がしびれてきます。犬の散歩で犬に右手を引っ張られても症状が出ます。そこで、いつも患者さんにするように自分で首の歪みを探して指圧してみるのですが、一向に良くなりません。しびれはじめて2週間ほどたち、気づいたことがあります。私の今までの方法で治せるパタンと治せないパタンの2つがあるということ(大発見!)。今の私はその治せない方だったわけです。これはラッキーです!自分の体で治し方の研究ができるからです。

    温泉、もみほぐし、筋膜リリース、リンパドレナージュ、指圧、整体など思いつくことを全部やってみました(漢方はもっていないので試せませんでした)。おかげで肩こりは随分良くなったのですが、一定の姿勢を取るとやっぱりしびれます。どうやったらいいんだろう。ずっと考えていて、ついに治す方法を思いつきました。操体法という治療法です。これを自分自身にセルフでやってみたところ、劇的に改善しました。しばらくするとまたしびれるので、そのたびにセルフ操体をしてみています。随分良くなってきました。今回は怪我の功名でした。