むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 私は患者さんの人生の伴走者

    お盆休みも終わって、いよいよ通常のカレンダーに戻りました。これからしばらくは祝日もないので黙々と働くのみです。実際は、そのほうが生活リズムが整い、体調も落ち着くと思います。学生さんたちも、夏休みは楽しいけど疲れるようで、普通通り学校があったほうが生活は落ち着きます。まだしばらくは雨が続き、今週末には台風が来るかもしれないので、注意しましょう。

    当院には、心療内科で不安やうつなどの症状で来院する人がたくさんいます。多すぎて収拾がつかなくなるので、現在は心療内科の新患は予約制となっています。その心療内科の患者さんたちですが、たまに、薬を飲めば1−2週間で治る、みたいに思っている人がいます。大間違いです。心療内科の患者さんは短くて3ヶ月あるいは半年かかります。その後も、年単位で通院される方が多いので、焦らず気長に治すつもりでゆっくりと構えたほうがいいと思います。

    そのような患者さんたちにとって、私たち主治医はどういう立ち位置にあるかと考えると、マラソン選手の伴走者みたいなものです。選手に、水分をとろう、ここはちょっと休んで、ここの坂を超えたら楽になるから頑張れ、と長い人生を一緒に走ってアドバイスしたりサポートしたりするような立場です。決して代わりに走ってあげたりすることは出来ないのですが、年単位で人生を一緒に走りながら少しでも楽しく幸せな生活をしていただけるように付かず離れず見守る、そんなつもりでやっています。