むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 考えてばかりでなく、まず動こう

    何かにつけ、自分が悪かった、あそこであんなふうにしなければ良かった、と反省ばかりする人がいます。反省しすぎて自己嫌悪に陥り、自分はだめだとなり、仕事に行くのも怖くなる。仕事に行く前から失敗したらどうしようとか、前にやっちゃった失敗を思い出して仕事に行けない。上司や同僚が話していると、それが自分のことを言っている気がして、不安、緊張、落ち込みなどひどくなる。こういう人が結構います。反省するのがその人の個性だとすれば、それは、成長する人だと考えたらいいでしょう。

    しかし、些細なこともあれこれ考えすぎて物事が先に進まなかったり、勇気がなくて進められなくなっては、反省した意味がありません。PDCAと言って、P(プラン、計画)、D(Do:実行)、C(チェック)A(Act:改善)をぐるぐる回す方法があります。CとAばかりやって実行(D)が伴わないのはだめです。最近はじっくりPDCAをやっていては時代に追いつかないのでPを省略してとにかくD(なにはともあれまず直感でうごく)を最初に持ってくる方法があります。

    最近は研究でもだいぶ様変わりしてきました。昔はまず自分なりに仮説を立てて、それを証明する実験をして、検証する、結果を見て仮説が正しかったかどうか判断する、という流れでした。今は、仮説など必要なく、膨大なデータ(ビッグデータ)を人工知能にドンと入れてやると、答えが出るのです。反省ばかりして実行しない人、計画は建てるけど実行が伴わない人、何も恐れず、直感で動きましょう。反省や計画は後です。これがAI時代の働き方です。なお、ここでいう<直感>とは、病院で言えば「患者さんやその家族の健康と幸せにつながるかどうか」ということです。これは、当院の経営理念その1です。