むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 恩送り

    蒸し暑いですね。こう暑いとあっさりしたものが食べたくなります。そうめんとか、冷やし中華。美味しいです。私がよく食べる韓国料理にも韓国冷麺があります。こんにゃくかと思うほどコシの強い麺です。スープはあっさりしたガラスープだと思いますが、水キムチみたいなのが入っていたりします。今まで韓国冷麺はたいして好きではなかったのですが、下通りのハヌルでたべた冷麺は絶品です。あまりの美味しさに、リピートしています。面白いのは、韓国では冷麺が夏だけの食べ物ではないみたいで極寒の冬にも食べられます。そして、暑い夏にみんなが食べるのかと思えば、そうでもないようなのです。見ていると、韓国人は真夏の暑い時期に、熱々の土鍋(トッペギ)の中でグラグラ沸騰しているスンドゥブチゲなどをフーフー言いながら食べているのです。そう、夏こそ暑いものを食べるのが体にいいのです。そして、チゲには唐辛子、にんにくなどの香辛料が入っており、夏バテした胃にパワーを与えてくれます。是非真似してみてください。夏バテも吹き飛び、元気になりますよ。

    さて、今日は「恩を返す」について考えてみたいと思います、「恩を忘れない」「成功したら必ず恩を返します」みたいな話はよく聞きます。しかし、この世で恩を返すのは案外難しいものです。例えば、小中学生時代に担任の先生が暖かく見守ってくれた、勇気をくれた、進路に大きな影響を与えてくれた、など恩を感じることがあります。しかし、大人になった頃、本当にその先生に恩返しをするチャンスはめったにありません。私ごとですが、中学時代に私は英会話クラブの部長をしていたのですが、たまたまその顧問だった先生が当院に患者として来院頂いています。偶然、恩返しをすることが出来ています。

    それはさておき、恩を売ったほうが利子を付けて返せと言ってくるのは銀行かヤクザぐらいでしょう。通常恩返しはまず出来ません。そこで、私たちがすべきことは「恩送り」です。自分たちが受けた様々な恩は受けた人に返すのではなく、次の世代に送っていくのです。後輩をしっかり育てる、同業者を蹴落とさず、切磋琢磨して助け合う、名もない新人も信頼して仕事を任せてみる、などなど。順に恩を送ることで、すばらしい世の中になること間違いなしです。