むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 毎日いろんな難しい症例がいっぱい

    このところ、連日大変忙しくしています。コロナワクチンの問い合わせも多いので、時間がかかりますが、それは大したことではありません。県内各地から、いろんな難しい症状で困っている患者さんたちから相談があり、あれこれ頭を悩ませています。私にとっては、難しいパズルを解くような感じで今まで治らなかった症状をいかに治療するかを考えるのは、やりがいがあって楽しいものです。「おかげさまで随分良くなりました」といっていただけるのがうれしいです。最近相談で多いのがむずむず脚症候群。寝るときに足がムズムズして気持ち悪く、眠れないもの。症状は同じでも、背景になる病態は一つではありません。男女、年齢などから病態にあたりをつけて治療しますが、決めてには採血などのデータも必要となります。最近は漢方でもそこそこ治せるようになってきました。

    逆に、治療が難しいのがふらつき、難聴です。これは耳鼻科に相談するのが先ですが、それでも治らないと言って漢方を求めて来院される方がたくさんいます。たまに漢方で改善しますが、これは結構難しいと思っています。あと、原因不明の体の痛みの相談は多く見られます。疼痛性障害という病名が付く場合が多いのですが、ストレスなどが関与している場合も多いようです。通常の鎮痛剤で痛みをとってもらちが明かないので、サインバルタという抗うつ剤の持つ鎮痛作用を利用するとうまくいくことが多いです。この薬は鬱と関係なくても痛みを取るために重宝しています。

    また、最近多い相談で、腹痛下痢。感染性胃腸炎などではなく、仕事に行ったり、学校に行こうとすると朝からお腹が痛くなるもの。過敏性腸と言います。漢方も使いますが、私は西洋薬を併用します。経験上そのほうが治りがいいと思うからです。