むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 安売り合戦に巻き込まれるな!

    夜に犬の散歩をするのですが、郊外は非常事態宣言の飲食店の自粛が終わって、明るくなりました。真っ暗く灯が消えていた通りも飲食店に火が灯り生き返ったように見えます。まだお客さんは急に回復しないでしょうけど、なんとか頑張ってもらいたいものです。こんな状況の中で、新市街や中央街付近では新しいホテル建設も進んでおり、大丈夫かなと思います。すでに開業中のホテルはロビーを見ても誰も歩いておらずひっそりとしています。建設用地を買収したり設計費を払ってしまってあとに引けないのかもしれませんが、だめと思ったらすぐに止めるのは大事なことです。出血を最小限にとどめないと、命に関わるからです。東京の帝国ホテルは客室の1割(99室)をホテルから賃貸マンションに変えると報道されていました。1ヶ月の賃貸料が60万円ということですから、帝国ホテルにしては10日分の料金です。つまり66%の割引価格です。それほど切羽づまっているということです。一等地で掃除もしてくれるし、ホテル内のジムなども宿泊客と同じ条件で使えるそうなので、あっという間に売れてしまうことでしょう。帝国ホテルに続いてまねするホテルも続出することと思います。

    先日、新市街でテイクアウトのお惣菜を売っていたので買ってみました。唐揚げ、麻婆豆腐、焼売、炒飯、といった中華系のお惣菜です。半額と書いてあって、どれも1パック200えんとか250円です。こんな値段で売っては人件費もでないのではないかと心配になりました。飲食業は本当に死活問題と思いますが、そんな中でこんな商売にならないような商売をしてはいけないと思います。

    かたや、うまく行っているところがあります。一斤1000円もする高級パン屋です。たくさんは作りませんから、昼過ぎには売り切っておしまいなので、毎日収入は一定です。なんの計算もいりません。話題性があって、金額に見合うだけの品質なら飛ぶように売れるのです。値下げして死ぬほど働こうと思っても大手(例えばマクドナルドなど)にはかなうはずもありません。逆に単価を上げて素晴らしいものを少しだけ売るのがこの時代を生き残る小規模商店のやり方です。

    Netflixはコロナ禍で暇を持て余した世界中の人が家でドラマや映画を見ようとどんどん加入者数が増えて相当な収益を上げています。そのNetflixが、この度”値上げ”を発表しました!これがアメリカのやり方です。日本人とは逆の発送ですが、商売としてはそれが正しいと思います。売れるものを作って自信を持って値上げするのです。