むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 視野が狭いと問題は解決できない

    勝間和代のYouTubeを見ていたら、面白いことを言っていました。「問題解決の糸口は自分の視野の外にあることが多い」例えば仕事で行き詰まったとき、あるいはゴルフなどのスポーツでなかなか上達しないとき、自分でどれだけ頑張っても、解決の方法がわからない。自分よりできる人に聞いてみると、なるほど、それは気づかなかった、というようなポイントを教えてくれる。つまり、自分の視野で見えている範囲で何度繰り返しトライしても解決できないのは、解決の糸口は自分の見えているところにはないからなのです。仕事上の先輩やベテランの人は経験を積んでいる分、視野が広いために自分が見えていないところまで見えるのです。したがって、自分が見ている視野が全てだと勘違いせず、もっと広い視野で見る訓練が必要なのです。

    Googleなどで検索すれば、知らないこともどんどんでてくるから大丈夫、と思っている方も多いと思います。しかし、ググる際の検索キーワードは自分の知っている範囲でしか検索できません。つまり、自分の視野が狭いとうまく検索できないのです。当院に来院される患者さんも、自分の症状をググってみて、とんでもない病名にたどり着いた挙げ句、いらぬ心配をして夜も眠れなくなる人がいます。(例を上げると、風邪で首のリンパが腫れているだけなのに、悪性リンパ腫を疑って、死ぬかもしれないと勘違いする、など)私たちは20年以上の医学の勉強と経験を積んでいるのでそんな過ちは滅多にしませんが、医学部の学生などは勉強すればするほど自分の体調不良が大病に感じてしまう医学生症候群みたいなものに陥ります。

    そう考えると、たちが悪いのは素人なのにちょっと聞きかじった知識でそれが全てだと思いこんで判断する人たちです。どの店にもそういう困ったお客さんは来ることと思います。それに対して、こちらはプロですからいちいち反論せずに、素人はこんなふうに考えるんだ、と逆に感心しながら暖かく見守り、正しい方向へ導いてあげないといけません。教訓「視野を広く持ちましょう」