むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 人は鏡

    どの職場にもいると思いますが、愛想が悪くてみんなに優しく接してもらえないひと。するとその人は、やっぱり自分はだめだとか、自分はコミ障(コミュニケーション障害;コミニュケーションが苦手なひと)という自覚が出てきて、更に状況を悪化させます。しかし、そういう人を観察していると、一日中全然笑ったりしないかというと、案外そうでもありません。明るい笑顔の人に話しかけられると、自然と笑顔が溢れるのです。つまり、その人が愛想が悪いと思っていたのは、実は、自分がその人に対して愛想悪くしていたのです。「人は鏡」といいます。相手の顔が笑っていないのは、自分が笑っていなかったからにほかなりません。

    鴨頭嘉人さんも講演で言っていましたが、作り笑顔は最高に価値ある笑顔です。周りの人への気配りであり、プレゼントです。そして、その笑顔を見た相手が気分良く微笑んでくれると、結果的に自分も気持ちよくなります。いいことづくめです。本心から笑わないとだめだというのは間違いで、作り笑顔こそが大人のスキルなのです。自分が辛いときに「辛い」といってしかめっ面をするのは結果的に自分を辛くします。そんなときこそ作り笑顔をしてみましょう。マクドナルドのキャッチフレーズに「スマイル0円」というのがありましたが、スマイルは何万ドルもの価値があります。

    愛想が悪いを通り越して機嫌が悪い人というのは困りものです。不思議と医療業界にはそういう人がたくさんいます。いつも怒ったような態度の医者とか、怖い看護師さんとかです。そういう評判は患者さんを通してすぐに広まります。あまりに忙しいと心の余裕がなくなるからだろうと思います。私自身、気をつけたいと思います。自分の機嫌は自分で取ること。

    子育て中のお母さんたちも、育児、家事、仕事、子供の習い事や部活、町内会、PTA、そして帰宅が遅く家事を手伝わない夫、などなどいつも余裕がなくイライラしています。子供を叩いたりしないよう、心療内科に相談するのもいいと思います。

    地蔵峠付近の外輪山遊歩道 風の音、落ち葉を踏みしめる音、鳥のさえずり。静寂。