むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • キャラを演じるということ

    キャラというのはキャラクターという意味ですが、最近はお笑い芸人さん達がなりきりキャラの演技をする番組がはやっています。どこにでもいそうな、それでいてかなり極端なキャラの人を面白おかしく演じる姿は、見ている人を病みつきにします。こんな人いるよねーという気持ちと、いたらウザいよねーという気持ちが湧いてきます。

    私たち医療人も、不思議とその職業の人物をなりきりキャラで演じている人がたくさんいます。自分は医者だとか、看護師だとか、そんな感じで職業を演じる。これは、卒後まだ若くて一人前でない時に、虚勢を張って一人前のふりをする時に役立つ。自分の上司の仕事っぷりを真似したりすることでベテラン風のキャラを演じると、実力以上の仕事ができることもある。そういう背景があるような気がする。

    僕は、そういう職業キャラを演じることを極力避けて、素の自分で勝負したいと以前から心がけてきた。職業とは関係ない自分そのものがここにいて、患者さんやその家族と話をする、そんな診察室にしたいと思っている。キャラを演じないことは、患者さんと自分の間にバリアを作らないということ。患者さんとの関係が近くなるのだ。

    thumb_IMG_0568_1024

    写真はクリニックの待合ロビーの内装工事をしている風景です。