むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • トランプ氏もビタミンDを飲んだらしい

    トランプ大統領がコロナに感染したというニュースが出ました。たまたまNHKを見ていたら、すごいことを言っていました。なんと、トランプ大統領は治療薬として「ビタミンDと解熱鎮痛剤を飲んだ」と言っていました。さすが、アメリカのトップはわかっている。私が常日ごろビタミンDをとったほうがいいと言っているのは予防の意味と、もし新コロにかかった際に軽症で済むことがわかっているからです。今回のトランプさんのようにかかってしまったらどうしたらいいのか?これはすでに数ヶ月前からイタリアとフランスで治験が始まっています。ビタミンDの大量投与です。私の知る限り、予防で飲む際には毎日2000から5000単位あるいは1万単位を3日に1回程度でいいと思います。一方、今回のトランプさんのように陽性が発覚した際に慌てて飲むときは20万単位1回投与です。すごい量ですが、一気に体内のビタミンD濃度を上げてやらないといけないので、パルス的に使います。この使い方が有効かどうかは現在臨床治験の結果待ちの段階です。

    当然ですが、感染予防にはビタミンB, CとEも飲んでおくべきです。アメリカ製のサプリが良いと思います。なぜなら日本製は量が少なくて高い。サプリ大国アメリカは非常に厳しい基準をクリアしないと販売できません。日本はそのような規制がないため、嘘みたいに薄い(内容の少ない)ものがたくさんあります。よく内容を読んで理解できないと、お金をドブに捨てるような事になりかねません。私が診察の際にこのようなことを説明しても、国産にこだわる人がいます。その場合、パッケージに書いてある一日量の3倍から10倍飲まないと効きません。

    結局私たち内科医は薬のソムリエみたいな仕事をしているわけですが、どの薬が良いかだけでなく、それをどのくらいの量飲めばいいかが大切なのです。サプリの場合保険が効かないし、当院の場合直接販売はしませんからネットで各自購入していただきます。そこで、患者さんのやる気と理解力とネット通販の経験がないと思うようにいきません。そう考えると、ネットで検索して買い物できる能力というのは現代人にとって必須ですね。

    久木野から根子岳を望む