むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 軽い風邪ぐらいでは受診しないほうがよい

    日曜日、またもすごい雷雨でしたね。朝はいい天気だったので、あまりに突然降り出し、外出していた方は相当濡れたのではないでしょうか?そういう私は地域医療センターの出動協力医として仕事でした。いつもだと日曜は20人くらい診察しますが、今日はその半分にも満たない感じでした。小児科もいつもはごった返しているのに最近は患者さんもまばらです。こんなに受診びかえされているんだと、驚きです。また、看護師さんたちはみんなプロテクターのゴーグル着用しています。熱がある人は診察室も50m以上離れた奥の小部屋に隔離され、診察室とその小部屋とがiPadでつながっていてテレビ電話みたいに診察する仕組みになっていました。こんな面倒なことをしていたら、冬には患者さんが渋滞してとんでもないことになると思います。

    また、医療センターの外来の電子カルテ用のパソコンのキーボードは透明のビニール袋に入れられており、そのビニール越しに入力しないといけないらしい。全症例頑張って打ちましたが、こんなの意味があるのかと思います。なぜなら、よく触るマウスはカバーされていなかったからです。患者さんはコロナ怖い!はやくPCRをやってくれ、みたいな感じできていますが、地域医療センターでPCRはやっていません。診察でも、患者さんには触りません。喉をちらっと見て終わりです。接触しない、会話も最小限。一人あたりにかかる診察は1分足らずです。解熱剤などをもって帰ってもらい、あとは自宅にこもってもらうだけです。診断は風邪でもコロナでも関係ありません。ほとんどは軽症で自然と治るし、インフルエンザのような特効薬もないからです。

    そもそも、風邪ぐらいで病院にかかるのが間違っています。肺炎なら別ですが、熱が出た、のどが痛い、咳が出る、といった程度なら、市販の葛根湯でものんで寝ていればいいのです。コロナであっても同じです。やたら、解熱剤や抗生剤を使うと、そのぶん免疫が弱り、何もいいことはありません。しかし、よく考えると、風邪ぐらいでは病院にかからないアメリカやヨーロッパでは新コロが猛威を奮ったのに対し、ちょっとしたことで病院にかかる日本では10分の1以下で済んでいるのは、皮肉にもみんな病院でお互いの風邪をうつし合うことで免疫をつけていたのかもしれません。