むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • WEB講演をしました

    今日は診療のあとクリニックの診察室からWEB配信の漢方の講演をしました。私は、オンライン会議などが世の中に始まりつつあった頃にかなり熱中してリモート会議の機材を研究しました。最初は映像に凝って、一眼レフをパソコンに繋いでWEBカメラとして使えるようにしました。しかし、オンライン会議やWEB講演で最も大切なのは、自分の顔の映像より発信している声だと気づきました。そこで、YouTubeを研究して、ユーチューバーが使っている一押しマイクを買うことにしました。コンデンサーマイクです。これは、買ってみて驚きました。パソコン内臓のマイクとは音声の質がぜんぜん違います。もちろん今日もそのマイクを使って講演しました。

    講演で話したのは、「女性の一生を漢方でサポートする」という話。学生時代はお腹が痛い、頭がいたいと言って学校に行けない、朝起きられない子供の話。最近多いです。次に生理前の体調不良、いわゆる月経前症候群。漢方がよく効きます。次に産前産後のうつ。この妊娠期や授乳期は抗うつ剤を使いづらいので漢方の出番です。もう少し歳を取ると、親の介護疲れや夫源病などが出てきます。夫源病は医学用語ではありませんが、夫が妻に対して威圧的で家庭には非協力的なため奥さんのストレスがたまり、体調を崩すというもの。心当たりありませんか?

    実は、私は不定愁訴の患者さんが結構得意です。通常、産婦人科などで更年期に伴う不定愁訴(頭が痛い、重い、耳鳴りがする、吐き気がする、気分が落ちる、不安、イライラなど)はとても嫌がられます。これと言った治療法がないからです。しかし、わたしたち漢方専門医はこういう患者さんのことは苦でもなんでもありません。むしろ情報が多いだけ治療のヒントとなります。複雑なパズルを解くように治療法を検討します。

    久木野村