むらかみ内科クリニック

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  • 親は子供の20年遅れ

    「親は子供の20年遅れ」斎藤一人さんの言葉です。確かにそのとおりです。子供は時代の最先端。学校に行かないとか、ゲームばっかりして、とか親が見ると子供のことが理解できずに腹が立ったり心配がたえなかったりします。しかし、子供にとってみれば親がどうして自分のことをわかってくれないんだろうと思っていることでしょう。親は人生の先輩ぶって怒ったり諭したりしますが、子供には響きません。それは、価値観が違うからです。昔はいい大学に入って一流企業に入れば安泰と思っていたでしょうが、就職してみたら銀行や証券会社も倒産する時代です。理想の仕事と思われた公務員や教師などはいまやブラックの最たるものです。

    子供は教えなくてもスマホで検索もできるしゲームもできるし、親のできないことを何でもできます。親は20年時代遅れなわけです。例えば子供がユーチューバーになりたいと言えば、そんなのできっこないとか、もっと安定した職につきなさいと言われるかもしれません。しかし、時代遅れの親世代が安定していると思っている職業は今の花形職業ではなく、ほとんどが衰退産業です。

    子供は親が思った以上にしっかりしています。自分の人生、自分で考えていると思います。自分が自分という個性を持った一人の人間であるのと同じで、子供は子供の個性と人格があります。親は子供が生まれてくるために自分のお腹を貸してあげただけなのだと思えばいいのです。親離れできない子供、子離れできない親、過干渉する親、親子関係に問題がある家庭は多いですが、思うに子供の数が少ないために親子関係が密すぎるのが問題なのではないでしょうか。親は自分が子供より遥かに時代遅れなんだということを自覚して、子供の未来を信じて黙って見守るのが役目ではないかと思ったりします。

    サクラマチ 屋上テラスには池もあります