むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ビタミンDのすすめ

    立春ですね。朝は冷え込みましたが、昼の日差しは春の予感を十分感じさせられるものです。日当たりの良い室内にいれば、気分も明るくなります。私は朝晩歩いて通勤していますが、朝も夜も真っ暗で、懐中電灯を持って歩いていました。しかし今週くらいから歩く時間帯は少し明るくなってきました。ここにも春の予感です。

    ヒトは陽に当たると紫外線の力で体内にビタミンDができます。ビタミンDは骨を丈夫にすると思っているかもしれませんが、それは作用のほんの一部です。ビタミンDはステロイド骨格を持っており、自由に細胞内の核に入っていけます。そこで遺伝子の発現を調節する大切な働きをしています。ガンを予防したり、免疫アレルギーを調節したりします。その結果、風邪の予防にもなるし、花粉症の改善にも働きます。すごく大切なビタミンです。しかし、日本人の殆どがビタミンD不足だと言われています。日焼けを嫌うため日に当たらない、UVカットの化粧品を使う、夏でも長袖、日傘などを使う。

    更に冬はただでさえ日差しが弱く紫外線も少ないのですが寒いので厚着します。皮膚に紫外線が届きません。結果、ビタミンDは冬にかなり低下してしまいます。風邪を引きやすくなります。野生の動物は洋服は着ずに外を歩き回るのでいいでしょうが、人はそういうわけにはいきません。もうしばらく寒い季節が続きます。ビタミンDは元気な毎日を送るためにぜひともおすすめしたいビタミンです。