むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 入院中の栄養は絶対足りない

    友人が交通事故で大怪我をして手術、リハビリとなり長期に入院していましたが、やっと退院して当院に来院されました。最終的な手術はまだ先に予定されているとのことですが、自宅でのリハビリになったようです。入院中に何度かお見舞いにいったのですが、気になったことがありました。それは、食事が少なすぎて売店でカップラーメンを買って食べているとのことでした。まだ40代の彼にとって病院食はあまりに味気ないと思います。病院食は厚労省が定めた1泊あたりの食費(患者さんに請求できる額)が決まっているので、その僅かな額を工面して3食作ります。十分な栄養が提供できるはずはありません。

    また、怪我から体が回復するためにはたくさんの栄養を必要とします。それは、筋肉を作るタンパク質、骨を作るカルシウムとその代謝に必要なビタミンDとK、体の構造に必須のコラーゲン(タンパク質)とその代謝に必要なビタミンCなどです。また、アミノ酸代謝全般にビタミンB群が必要なのは言うまでもありません。こういう体を回復させるのに必要な栄養は、平常の状態以上に高濃度の栄養を要求します。しっかり栄養を取らないと、どれだけリハビリに精を出しても体が回復しません。

    そこで、今日来院した友人にはいくつかの薬を出しましたが、メモで具体的にビタミン剤とプロテインを買って飲むように勧めました。1ヶ月後には入院していた頃より元気な姿で顔を見せてもらいたいものです。

     

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