むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 恩師の話

    皆さんにも思い出に残る恩師というのがいると思います。私の漢方の恩師である御船の牟田先生がお亡くなりになりました。今日はお通夜でした。生前の牟田先生のお姿が次々と脳裏に浮かびました。とても古い四角いライトのボルボに乗っておられました。洞察力が鋭く、そばに座って雑談を聞かせていただくだけで勉強になりました。二人で浜勝に行ってカキフライを食べたのも思い出されます。今、開業して漢方を使った診療ができているのは牟田先生のおかげです。私は牟田先生の主催する緑林会という漢方勉強会に何年も通いました。おかげで漢方は多くの患者さんを救っています。

    思い起こせば、私には牟田先生以外にも大切な恩師が何人もいます。循環器の恩師はむかし済生会が段山にあったときに手取り足取り教えていただいた早崎先生。だいぶ前にお亡くなりになりました。アメリカで留学中にとても可愛がってくれたTraber教授。息子のようにかわいがってくれました。生理学や救急医学の基礎を叩き込んでくれました。Traber先生もすでに亡くなっています。残念ながらお葬式にはいけませんでした。

    他にも数名恩師がいます。子飼で開業されているあらき循環器科の荒木先生、鍼を教えていただいた御幸病院(もと市民病院院長)の長尾先生、大学院時代の指導教官の岡嶋先生などです。これらの先生はまだお元気です。振り返ってみると、恩師に恵まれています。人との出会いが人生を大きく変えます。しかし、よーく思い返すと、これらすべての先生たちとの出会いを作ったのは紛れもなく自分自身です。自分で会いたいと望んでアプローチしました。運は自分で切り開くものだとつくづく感じます。