むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ペースメーカー患者の電磁波の注意点

    昨日、電磁波のことを書きましたが、もっとも注意が必要なのはペースメーカーを入れている患者さんです。ペースメーカーが誤作動すると大変なので、ペースメーカーを入れる際に、患者さんには電磁波の注意をします。バスなどのアナウンスで、ペースメーカー患者さんに配慮するため車内での通話はご遠慮ください、といいます。実際に、どのくらい電話があぶないかということはいろんな実験があります。例えば携帯電話。医療用のPHSは全く心配ありません。通常の携帯(スマホ)だと、ペースメーカーに50センチ以上近寄せないように指導します。かんたんに言えば、左胸にペースメーカーが入っている場合左耳には携帯を当てないことです、右耳にすると少し離れるので、許容されます。

    IHコンロは強力です。電源が入っているときは近寄らないようにします。手を伸ばして届かないくらい離れれば大丈夫だと言われています。最近の炊飯器もIHジャーになっており、強力な電磁波を発生します。炊飯中は近寄らないように。保温中も弱いながら電磁波を発生するので、注意が必要ですが、抱きかかえるほど接近しなければペースメーカーの誤作動はないと言われています。

    車のエンジンも注意が必要です。エンジンが掛かっているときは、エンジンルームを覗き込むような体勢にならないようにしてください。車内は電磁波がシールドされているらしいので、おそらく心配ないと思われます。最近のハイブリッド車はモーターが強い電磁波を発生しますが、走っている車のモーターには近づくことはないと思われるので、大丈夫でしょう。今日書いたのはペースメーカー患者さんに対する注意点ですが、私は自分でもこういう電磁波には気をつけています。長時間の暴露は健康を害するに違いないと思っています。