むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 短期処方にも理由がある

    鹿児島の方は大雨で大変みたいです。このような前線が雨を降らす位置などはほとんど運みたいなものです。運が良くても悪くても、他人事みたいにニュースを見ていないで、自分のところに来たらどうなるだろうかとイメージして対策することが大切だと思います。いろんな状況をシミュレーションすることは大事ですが、小説家のような空想力を持ち合わせない私たちでも、このような自然災害の際にそのようなことが自分の町で起こったらどうしようと想像するのは難しくありません。いい機会だっとおもって備えましょう。

    風邪などを除けば、私の処方はたいてい2週間から4週間分です。ところが、なかには1週分にする場合があります。これは、眠れないとか、気分の落ち込みがひどいとか、いろんな理由で長くほおっておけない場合です。不眠は別に1か月後再診でも構わないのですが、眠れない当人にとっては毎日夜が苦痛でたまりません。そこで、強い薬で眠れるようにしてあげることもできるのですが、翌日起きれないとか、仕事中眠くて困るという場合もあります。ちょうどいい効き方にするにはせいぜい1週間後くらいには見せてもらって、薬を調整します。気分の落ちこみも1週間薬を使うとかなり改善するのですが、なかには薬が合わない場合もあるし、飲み始め数日の副作用で断念して自己中断する方もいます。そのまま薬を飲まずに何日たっても改善しないと思われるので、最初の1週間ぐらいはこまめに来院いただきます。

    最初に患者さんを見たとき、この処方で行けそうだと頭に浮かぶのですが、この薬で副作用が出そうな人かどうか、体質や胃腸の状態や薬を言われた通りきちんと飲んでくれるかどうかなどいろいろ深読みして最終的に処方を決定します。漢方でいう「証をみる」ということです。そこまでじっくり考えずに教科書的な理論だけで処方すると治療成績がガクッと落ちます。ここは、経験と勘がものを言います。

     

    今の季節はゴーヤがおいしいですね。私は毎日のようにゴーヤチャンプルを食べます。なぜか私はソーキそばとかゴーヤチャンプルなど琉球料理が大好きです。ゴーヤは種を取るときに白い綿みたいなところは残したほうが栄養価もよく味もいいです。ビタミンCたっぷりです。