むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • いろんな情報をリアルに思い出すには・・・

    月曜は忙しい一日でした。新患が20名以上でした。1年ぶりに来院される方もあり、懐かしかったです。当院の患者さんに配る診察券には患者番号があるのですが、すでに9千人ほどいます。そのお一人お一人との会話はカルテにメモしてあるので、1年ぶりでも昨日のように思い出されます。あのときはまだ学生さんだったなーとか、こんなことで悩んでいたなーと思い出します。学校とか仕事とか、できるだけ具体的にお話いただいていると、印象に残りやすいと思います。僅かなキーワードからぱーっといろんな情報が頭に蘇ります。中にはあまり仕事の事や家族のことを話されない方もおられますが、そのようなときは思い出すのに時間がかかることがあります。人の記憶というのは本当に不思議なものです。

    東大生のノートというシリーズが本にありますが、私が読んだ一つに、東大生がノートをとる際には情報をきちんとまとめるだけでなく、先生がその授業で話した余談、冗談、ちょっと変わった服装や髪型など、授業をリアルに思い出すためのキーワードを書き込んでおくそうです。なるほどと思います。その時の情景を思い出すことができれば、芋づる式に習ったことがずらずら思い出されるのです。

    それに習ったたわけではありませんが、私もカルテに患者さんを思い出すための情報を書き込むことがあります。ちょっとした雑談や洋服、持ち物などです。今度孫が生まれるとか、そういうことも重要なキーワードです。この前まで介護関係で働いていた人が今は物流関係に転職したとか、そういう情報は患者さんの生活をリアルに想像できるだけでなく、体調不良の原因を探る上でも重要となります。

     

    宮地から望む根子岳