むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • ルーチンワークはプロの証(あかし)

    料理上手のお母さんとプロの料理人のどこが違うか考えたことがありますか?私が思うに、プロはどんな時も味にブレがない。素人は料理が上手でも日によってばらつきが出ます。また、食材をその時々でかえてしまいます。美味しそうなものがあったとか、安くて新鮮なものが手に入ったからと言う理由でレシピを変えてしまうのです。それはそれで美味しいし、悪いことではないのですが、プロはどんな時も同じ食材で同じ味を出してきます。それは、料理の面白みとか楽しさを超えた世界で、厳しいとか、極めるという表現が近いと思います。

    仕事を探すときに、好きな仕事、楽しい仕事、趣味の延長と思ってやってみると、思ったほど楽しくない、厳しい、ということはザラにあります。それでは、それが自分にあっていなかったのかというと、それはわかりません。好きなこと、得意なことを仕事にすれば、おそらく他の人より上手にできると思います。ただ、それが楽しいかどうかというのは別の話なのです。

    最高のパフォーマンスを上げるには、楽しくなくても単調な仕事に没頭しなくてはいけません。単調な仕事の繰り返しをルーチンワークといいます。ルーチンといえばイチローを思い出すかもしれません。あれです。毎日同じものを食べて、バッターボックスでは決まった動きをして、きちんとヒットを打つ。天才的な人も、よく飽きないねと言われるまで同じことをひたすら繰り返す、ルーチンに磨きをかけることがプロの使命だと思います。医療も例外ではないと思います。