むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 訪問リハビリの有用性

    今度の日曜日(4/21)の午後1時から4時半まで、下通りで街頭無料健康相談があります。私もボランティアで参加します。循環器内科や糖尿病の相談コーナーに座っていますが、漢方などの相談も承ります。お近くまで来られたらぜひお声掛けください。2年前にも参加しましたが、その時の相談が縁で今も当院に通院しているかたもおられます。出会い(縁)はどこにでもありますが、病院に来るのがハードルが高いという場合、このような無料相談会はいい機会になるのではないでしょうか。

    私は内科ですから、薬物治療が中心です。処方箋を書くまでが仕事です。その処方箋をもとに薬を作ってくれる薬剤師さん、きちんと飲ませてくれるご家族や訪問看護師さんなどの力がないと治療は完結しません。一方、薬を使わない治療もあります。それはリハビリです。ふらついて仕方ないという患者さんに飲み薬を処方してもなかなか改善しませんが、リハビリしてもらうとどんどん元気になることがあります。リハビリも、施設に通うタイプの通所リハ、病院(整形外科や脳神経内科など)でおこなうリハビリ、デイケアで行うリハ等いろいろあります。さらに、ご自宅までリハスタッフが来てくれる訪問リハというサービスもあります。

    通院や通所が難しい場合、訪問リハはとてもいいと思います。リハビリの基本は家庭での生活を危険なくスムーズにできることが第一の目標ですから、自宅で廊下を歩く、風呂に入る、トイレに行くなどの基本動作訓練をすることはとても重要です。訪問リハなどのサービスを受けるにはまず介護保険を申請しないといけません。介護保険の審査には主治医意見書という書類が必要です。当院かかりつけの患者さんの場合、患者さん本人やご家族が困っている事などを細かに調査して書きますので、それだけきちんと要介護状態を評価してもらえると思います。要介護状態をきちんと把握してもらうことがいいサービスを受ける基本ですから、丁寧に対応してもらえるかかりつけを持つことは重要です。