むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • お酒に強くなるには

    4月に入り職場では新人歓迎会などの季節だと思います。お酒を飲むことも多いと思いますが、すぐに酔ってしまうのでお酒は苦手という人も多いと思います。アルコールを分解する酵素には2段階あり、アルコール脱水素酵素とアルデヒド脱水素酵素という酵素が重要です。日本人はもともと遺伝的にこれらの酵素が弱い人が多く、すぐに酔ったり赤くなったりするのです。しかし、遺伝的に弱くても、多少克服する方法があります。

    毎日少しずつお酒を飲むと分解酵素がだんだん増えてきて強くなります。これは、しばらく飲むのを止めるともとに戻ってしまうので、お酒に強くなりたければ、少しでいいのでコンスタントに毎晩晩酌することです。他には、漢方も有効です。飲んで頭痛がする人は黄連解毒湯、ムカムカする人は五苓散、あるいはこの2剤併用が有効です。接待なのに酔ってしまって失敗するという人もこの処方が有効です。

    ビタミンも大切です。アルコール脱水素酵素などはアルコールから水素分子を取り除くのですが、その過程でNAD⇔NADHという化学反応が必要になります。そこで、NADの大元であるナイアシン(ビタミンB3) が大切です。またアルコール代謝にビタミンB1も必要となります。そこで、お酒に弱い人はビタミンB1とナイアシンを含むビタミンBミックスのようなサプリをとっておくと改善してきます。お試しください。これらの処方は必要なら当院で処方できますのでご相談ください。