むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • AI技術を活用する時代はすぐそこ

    土曜日は鹿児島で漢方の講演に呼ばれたので行ってきました。診療が忙しいので、最近は県外での講演はほとんどお断りしているのですが、鹿児島は新幹線で1時間で行ける様になったので、土曜の診療が終わってからでも間にあいます。開業してから困るのは学会です。東京や大阪なら鹿児島と同じで土曜の午後から参加できますが、それ以外の都市ではほとんど参加不可能です。必要な点数は九州地方会でなんとかしていますが、それでも結構大変です。

    今はネット社会ですから、実際に参加しなくてもバーチャルで参加することなんて簡単なはずです。専門医に必須の講義をネット配信してもらい、参加費をクレジットカードで引き落としてもらえば、仕事の合間や深夜に受講することも出来ます。海外の学会でさえこの方法なら旅費を使わず参加できます。技術的には可能なはずなので、ぜひ実現してほしいものです。ただ、昔から学会とは名ばかりで、息抜きの小旅行という目的もありますが・・・。

    NHKニュースで見たのですが、ベテラン漁師さんが漁日誌を20年間つけていたそうです。気温、水温、天気、風向きなどと、どの漁場でなにがどれくらい捕れたという日誌です。若手の漁師にその日誌を見せてもピンとこなかったので、人工知能(AI)にそのデータを全部読み込ませたら、今日の天気と風向きならどの漁場に行ったほうがいいと教えてくれるようになったそうです。そのAIの予測をベテラン漁師さんに見せたら、そのとおりだとびっくりしていました。このように経験と勘がAI技術で伝承可能となったのは素晴らしいことです。世の中、どんどん進んでいますね。

    藤崎宮