むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • めまいは体操で治す

    夕方、名医のTHE太鼓判という番組を見ました。いくつか大事なことを言っていたので、忘備録として書いておこうかと思います。見なかった人は是非参考にしてください。まず、骨粗鬆症です。みかんを食べると骨折予防になるそうです。その有効成分はみかんに多く、夏みかんその他には入っていても量が少ないとのこと。冬にしっかり食べておけば予防効果は夏まで持続すると言っていました。番組では、みかん農家の人たちが平均で1日3個のみかんを食べており、骨密度が高かったそうです。みかん農家の人は、急斜面の畑を歩く運動をしているからではないかといううがった見方もできますが、とりあえず面白いネタなので、1日3個程度のみかんなら食べてもいいかもしれません。ただし、糖尿病や中性脂肪が高い人は注意が必要です。

    次に、めまいです。めまいの半数は良性発作性頭位めまい症だと言っていました。私の外来での実感もそうです。もう少し多いかもしれません。残りの半分はメニエール病とか、自律神経失調です。素人の皆さんはすぐに頭のCTを撮ろうとしますが、CTでわかる脳腫瘍や脳梗塞などがめまいの原因となるのはごく僅かです。大半はCTなどの検査は不要です。その良性発作性頭位めまい症ですが、めまい体操が良いとのこと。私も患者さんにめまい体操を勧めてはや10年ほど経ちます。めまい体操は簡単です。頭を振るとめまいがするので怖がる人が多いですが、勇気を持って動かしましょう。治るためにはそれが早道です。じっとしていたらとりあえずめまいは起こりにくいでしょうが、いつまでたっても治りません。

    最後にむくみの話題。むくみと塩分摂取は密接な関係があります。塩分摂取が多いとてきめんむくみます。立ち仕事や一日座っている場合はもちろんですが、食生活にも注意が必要です。番組ではダシを濃く取ると塩分控えめでも満足感が得られると言っていました。ただし、白だし、めんつゆ、粉末のだしの素などは塩分がかなり含まれるので要注意です。ダシは昆布や椎茸、鰹節など本物からとりましょう。

    下江津湖畔の「 象の見える散歩道」