むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 添付ファイルはPDFにすべし

    学会で配布資料をもらっても大量のコピーはあっという間になくしてしまいます。おいておく場所もないので、なくすというよりしばらくして見切りをつけて捨ててしまう事が多いです。しかし、いつも思うのは、捨てた直後にあの資料に書いてあったなーと探しても結局出てこない。残念ながらすでに手元には残っていないのです。こういう事態を避けるため、私はいつもスキャナーで取り込んでPDFを作成しクラウドに保存するようにしています。PFUのScanSnapX100というバッテリー駆動の持ち運べるスキャナーが相棒です。また、iPhone用のアプリでEvernote Scannableというのもすぐれものです。いつでもすぐに書類をデジタル化できます。

    デジタル化したPDF資料はiPadで開いてApplePencilを使うとアンダーラインを引いたり余白にメモしたり紙と同じ感覚で取り扱えます。熊本大学医学部での授業もこのようにデジタル化しています。医学の知識は膨大ですから、資料を紙で扱うとあっという間に電話帳みたいになります。学生に講義するスライドは授業の数日前に大学のネットワークにアップし、学生はそれをダウンロードして授業に備えます。講義中、学生はそれぞれがiPadやラップトップパソコンでそういった配布資料を開いています。

    こんなデジタル時代ですが、困った時代遅れの人がいます。それは、資料をワードやパワーポイントのファイルで送ってくる人です。そういう形式で送ってきた場合、自由自在に編集や改ざんができるためオリジナルかどうかがわからなくなります。製作者としての自負や責任がないとしか言いようがありません。他人に資料提供する際はPDF変換してから送るのが常識であり、礼儀だと思います。(15年前にアメリカでそのように習いました)