むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 難しい症状は漢方が良い

    目の周りの筋肉がピクピクするという訴えは結構あります。おそらく、かかりつけの先生に相談しても、「それはストレスのせいかなー」くらいで流されて、治療はしてもらえないことがほとんどだと思います。そんな症状をどう治療していいか、大抵の医師は習ったこともないと思います。実はこの症状は漢方薬で治せます。気の巡りを改善すればいいのです。

    他によくあるのが喉の違和感です。喉に何か詰まったような気がして気になる、息苦しい、飲み込みづらい、などの訴えです。梅干しの種が引っかかったような感じということで漢方用語で梅核気(ばいかくき)と呼びます。人によっては干し肉(ビーフジャーキー)が引っかかった感じとも言います。この症状も漢方で改善が見込まれるのですが、案外難しくて治療に難渋することがあります。そんな時は、漢方にこだわらず、安定剤なども使います。

    更年期でよく見られるホットフラッシュ(突然カーと暑くなったり汗が出たり)も漢方が効きます。その辺りは産婦人科の先生も漢方を勉強してうまくコントロールされます。しかし、たまにそういう標準治療ではうまくいかない場合があり、そういう患者さんが当院のような漢方専門医を受診されます。さすがに治療困難なことが多いのですが、いろんな工夫で症状は軽くできる場合が多いようです。日々新しい治療法の勉強と研究です。