むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 排尿障害の勉強

    先日に引き続き東区の医師の集まりで勉強会があり、参加してきました。講演は二つ。1つ目はよしむらクリニックの吉村先生が睡眠時無呼吸の解説。当院でもこの検査は行なっています。いびきをかいて家族から寝ているときに息が止まっていると指摘されたならほぼ間違いなく睡眠時無呼吸です。また、自分では息が止まっていると気づかなくても、日中ひどい眠気に襲われる場合、無呼吸の可能性があります。当院では検査機器(睡眠時の呼吸状態を記録する装置)を貸し出します。ご家庭で寝るときに記録開始のスイッチを入れて寝てもらうだけで結構です。無呼吸が気になる場合、一度検査をされてはいかがでしょうか?

    2番目の講演は健軍泌尿器科の新しい院長の高橋先生です。今日初めてお会いしたと思って挨拶したところ、高橋先生が学生時代私の属していた第2内科を実習で回った際に私に出会ったことを覚えていると言われました。恐縮です。講演のテーマである過活動膀胱とは、尿意切迫を伴う頻尿症です。突然尿意があわられ、トイレに間に合わず漏らしてしまうというのが尿意切迫です。男性に多い排尿後のちょっとした尿もれは過活動膀胱とは関係ありません。

    この男性の排尿後の尿もれはとても多く、男性用尿もれパッドも売られています。しかし、実際には排尿後にちょっとした工夫をすることでこの排尿後の尿漏れは治ります。そのコツというのは、排尿後陰茎をどんなに振っても尿道内に残った尿が出切らないのですが、会陰部(睾丸と肛門の間の部分)を押し上げると尿道に溜まった尿を全て出し切ることができるのです。これは非常に簡単で有効ですから、中高年の男性は日頃から排尿後の会陰圧迫を忘れずに行うことをお勧めします。

    博多、住吉神社