むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 遺伝子はタンパク質の設計図

    連休ですから大切なことを書きます。何度も読んでしっかり理解してください。

    遺伝子の話です。遺伝子はDNAという核酸の鎖でできています。TACGという4つの核酸がひたすら並んでおり、それぞれが決まった核酸とペアを組んでハシゴ状の構造をしています。なんと、この4つの核酸が何を意味しているのかという暗号を解いた人がいるのです。そして、今の遺伝子技術は全てそこから端を発しています。

    じつは、TACGという核酸を3つずつ読んで1つのアミノ酸をコードしています。そのアミノ酸が固まりを作るとタンパク質になります。したがって、遺伝子に書いてある設計図はすべてタンパク質の作り方なのです。体の成長や外的要因に対応するため、体は常に遺伝子の中から必要な部分を読み出して設計図通りにタンパク質を合成します。私たちの体はそのおかげで常に保たれているわけです。

    しかし、忙しいとか、食欲がないからとか、いろんな理由で朝ごはん抜き、昼はおにぎりか菓子パン、晩御飯はあっさりとうどんやそうめんという炭水化物生活をしていると、当然ながらタンパク(アミノ酸)不足に陥ります。DNAが設計図通りにタンパクを合成しようとしても、材料となるタンパク(アミノ酸)をきちんととっていないと合成が滞ってしまいます。そうすると、体はストレスなどにも対応できなくなり、倦怠感、不眠、不安、貧血などいろいろな症状が出てきます。したがって、忙しい時こそ炭水化物に走らずきちんとタンパク質を食べておかないといけません。大豆タンパクでも悪くはないのですが、ヒトの体はもちろん動物性タンパクですから、肉や卵やホエイプロテインを摂取することを勧めています。