むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • いろんな病気、いろんな治療

    当院は漢方や心療内科もやっていることからよその病院にかかったけど治らなかったというような難治症例がたくさん来院されます。訴えも、だるいとか朝起きられない、みたいな漠然としたものから、頭痛、吐き気といったかなり具体的な不調を訴えて来られる場合もあります。訴えが具体的だからといって治療が簡単かというと、そうでもありません。例えば、頭痛。痛みがズキンズキンか、ガンガンか、締め付けるような痛さかで種類が異なります。また、週何回くらいの頭痛かとか、どんな時にひどくなるかという情報も治療方針を立てるのに大切です。頭のCTの情報はほとんど関係ありません。ほとんどの場合何も問題ないと言われるか、年齢相当の虚血性の変化を指摘される程度です。何もなかったという安心材料だけで、治療法にはなんら影響しません。

    一方、倦怠感のような漠然とした訴えも、詳しく診察すれば治療が難しいとは限りません。浮腫があれば心不全や甲状腺機能低下を疑うし、皮膚の色が黄色っぽい場合肝炎を、白っぽい場合は貧血を疑います。仕事にからんでの症状ならストレスから来た症状かもしれないし、不眠なら疲れが取れないのはそのせいだろうと想像されます。大体の検討をつければ、いくつかの検査で診断は確定するし、治療法はおのずと決まってきます。

    先日ポッドキャストで整体治療院の話を聞いていたところ、疲労倦怠感を専門とする整体師さんがいるそうです。今私が書いたように疲労倦怠の原因は様々ですから、原因によって治療方法は異なると思うのですが、整体で肩などをマッサージしたり骨盤矯正することで治せる手技を持っているのはすごいことだと思います。