むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 仕事に行けない人

    お盆休みです。皆さんはいかがですか?開業する前は透析担当をしていたので、休日なんて関係なしに働いていました。働くこと自体は嫌いではないので別にいいのですが、他のみんなが休んでいる際に自分だけ働くのは無意識のうちにもストレスを感じていたと思います。休日の手当てをもらったとしても休みがないと使う機会もありません。

    急に仕事に行けなくなったと言って来院される方が毎日数名います。仕事に行こうと準備はしたけど、吐き気がするとか、めまいや動悸がするとか、体調に異変をきたしてどうしても体が職場へ向かわない。あるいは職場までは行って見たものの、建物には入れず引き返してきた、ということもあります。こういうケースでは、やはりなんらかの職場でのストレスを抱えていると判断します。伺うと、思い当たること(人間関係や過重労働が多い)がある場合がほとんどですが、たまに全く思い当たるようなストレスはないと断言されることがります。こういう場合は、それ以上追求しても仕方ありませんが、きっと催眠術のようなテクニックがあれば引き出せるかもしれません。

    それはともかく、そういう風に職場にいけなくなった人の治療は簡単ではありません。やはり仕事をしばらく休んでもらうしかありません。休んでいるうちに体も心も回復してきます。薬は補助的に処方しますが、環境と時間がいちばんの薬です。