むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 風邪と風

    今日は灼熱の大地を冷やしてくれる夕立が降りました。気温も少しさがってホッとします。最近来院される患者さんによくあるのが、息苦しい、という訴えです。これは、ストレスなどで息が詰まったようになる場合もありますが、このところの暑さで吸う空気が体温を超えているため、呼吸が浅くなってしまいなんとなく息苦しい、という場合も多々見受けられます。そうすると、病気なのか、暑さのせいで体が反応しているだけなのかわかりません。肺は血液のガス交換をする臓器なので非常に血流が豊富です。そういうところに体温より高い温度の空気がバンバン入ってくると必然的に体温が上がってしまいます。それを防ぐには呼吸を浅くするしかないのです。

    人の体で熱が体にこもってしまった際に熱を冷ましてくれるのは汗です。汗をかくことで、体表面から気化熱として体温を奪ってくれます。また、気化熱で体温を下げるために必要なのは、空気の流れです。洗濯物も、暖かい方が寒い時よりは乾きやすいですが、最も大切なのは洗濯物に風が当たるかどうかです。扇風機の風を当てておくと乾くスピードが早くなります。

    そう考えると、最近風邪で来院した人の背景を聞いたところエアコンをつけっぱなしで風邪ひいたという人より、扇風機をつけて寝たら風邪ひいたという人の方が圧倒的に多いです。やはり、風邪と風は関連しているのです。みなさんご注意を。