むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 陽中に陰あり

    太極図をご存じですか。よく太極拳や空手の道場などに書いてある模様です。大韓航空のマークにも使われていますね。

    これは、白と黒の二つ巴になっており、それぞれ陽と陰を表しています。丸を縦半分にせず二つ巴にしたのは、陰と陽の境目ははっきり分けるのが難しく陰の中に陽が一部入り込んでいて、陽の中に陰の一部が入り込んでいるという自然の摂理を表します。また、その陰と陽の中に反対色の目玉のようなものがあります。これが、陽中の陰であり、陰中の陽です。

    私のクリニックのある場所は山ノ神で道向かいは小峯です。地名に「山」「峯」とつくのは周りに比べて小高くなっているためです。しかし、今日のような大雨では、クリニック周辺の小高い土地でも、部分的にくぼんだところがあり、そこに水が溜まってしまいます。これが「陽中の陰」です。自然とはこういう具合にできているのです。病気も、熱があって、赤く腫れて炎症が認められて、いかにも熱症(陽症)であっても、お腹は冷えているとか、部分的に陰の症が混じっていることがあります。それをきちんと把握して熱を冷ましたり温めたりしないといけません。漢方治療はこのような陰陽の見極めが大切なので、診察にも時間がかかってしまいます。

    飯山一郎のブログ(http://grnba.com/iiyama/index.html)は有名ですが、昨日見ていたらこんな写真を見つけました。時代は江戸か明治初期あたりと思いますが、あまりに自分そっくりな人だったので、驚きました。この時代は人生50年だっただろうと思われますので、写真の人は25歳から30歳くらいと思います。写真が小さいですが、アップにして見てください。私が30歳代の頃にとても似ているので、祖先かもしれないと思ってしまいました。