むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • アザができやすい人にはビタミンCと豚骨スープ

    手足にぶつけた覚えもないのにアザができる人がいます。若い女性や高齢者によく見られます。「あっ、私もある」という人は結構多いと思います。アザは内出血ですから、内科を受診すると出血傾向の検査をされると思います。具体的には血小板数と凝固異常の検査(プロトロンビン時間など)です。しかし、ほとんどの場合こういう検査では異常は見つかりません。

    実は、アザができやすい人の多くは栄養不足です。栄養とは漠然としていますが、コラーゲンとビタミンCです。若い女性や高齢者はあっさりしたものを食べる傾向にあり、脂っこい肉や豚骨スープなどは避ける傾向にあります。しかし、肉や豚骨スープには大量のコラーゲンが含まれます。これが体の組織を構成する重要な成分なのです。血管壁にはコラーゲンがたくさん分布しています。万一ケガなどをしてコラーゲンが血液に触れるとすぐに血液が固まります。血液凝固というのは血管外に存在するコラーゲンをキッカケに止血作用が始まるようにできているのです。しかし、血管周辺にコラーゲンが十分ないと軽く手足をぶつけただけで出血して止まらないのです。

    コラーゲンは食べるとアミノ酸レベルまで消化されてしまうといいますが、ビタミンCがあると体内でコラーゲンに再構築されます。また、ビタミンEはビタミンCの作用を増強します。そこで、アザができやすい人にはまずビタミンCやE(ユベラ)などを飲んでもらうといいのですが、大切なのはコラーゲン摂取です。肉を食べるのが基本ですが、豚骨スープも非常にいい食材です。たまにはコラーゲンと思ってラーメンの汁を大切にいただくと良いと思います。もちろん、インスタントではだめです。ちゃんとしたラーメン屋さんのものにしてください。それから、ラーメンを食べた後はビタミンCを1000mg以上飲んでおいてください。また、ひごろ肉をあまり食べていないなら、チャーシューをトッピングして食べるのもいいと思います。ただし、炭水化物制限が基本ですから、替え玉は無しですよ。