むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 脂肪燃焼スイッチ

    週刊誌を読んでいたら、脂肪燃焼のスイッチを入れるという表現がありました。それを読んで、自分の脂肪燃焼スイッチは壊れていると言っているスタッフがいました。脂肪燃焼スイッチはどうやって入れたらいいのでしょうか。

    まず、体に炭水化物があると、そちらを先に燃焼します。したがって、脂肪はいつになっても燃えません。炭水化物を燃やした方が体にとって簡単だからです。筋肉や肝臓に蓄積されているグリコーゲンはそういった糖分の貯金です。グリコーゲンはマラソンで約30キロを超えたときに枯渇するということが知られています。したがって、フルマラソンは30キロ過ぎてからが急にペースダウンしてきつくなります。わたしも、30キロ過ぎてから何度歩いたことでしょう。走ろうという気持ちはあっても体がついていかないのです。

    逆にいうと、30キロマラソン程度は体内に糖分の蓄積があるため脂肪は簡単には燃焼しません。炭水化物の枯渇した条件で運動しないと脂肪燃焼スイッチは入らないのです。朝ご飯前の空腹時にウォーキングしたりジョギングすれば確実に脂肪燃焼スイッチが入ります。朝食前の運動で大事なのは、脱水にならないように水分補給をしてから走ることです。もう一つは、脂肪を燃焼しやすくするためにはビタミンB群とカルニチンという物質が必要です。サプリでもいいと思います。努力なしに脂肪燃焼スイッチは入りませんが、コツがわかれば誰でも可能です。

    クリニック周辺は麦畑です。刈り取り前の今の時期を麦秋と言うそうです。今日麦刈りが一斉に終わったようです。これが終わればいよいよ田植えの準備が始まります。