むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • FMKの人生相談「かしナビ」のクロージング

    昼に往診に出かけると車のラジオからFM熊本の番組で「かしナビ」というのをやっています。http://fmk.fm/pnga/ 聞いたことありますか?樫山結(かしやまゆい)さんというパーソナリティーがカーナビのようなキャラの「ナビ子さん」とともに人生相談をするコーナーです。恋愛相談、友達関係、職場での問題、家族の問題、夫婦の問題などなど相談は多岐に渡ります。そういった難題にパーソナリティーの樫山さんがナビ子さんと掛け合いながら答えていくのです。聞いていると、どんどん引き込まれます。

    何が面白いかというと、そのとても難しい人生相談が私の日頃の外来患者さんからの相談に似ているからです。こんな時、どう答えるんだろうと興味津々です。私も、ラジオの番組ではありませんが、診察時間は限られているのでせいぜい10分くらいでなんらかの方向性を示し、相談してよかったと思ってもらえる形に話をまとめないといけません。クロージングと言います。このクロージングをどうするかはとても難しいのです。ラジオの「かしナビ」のコーナーでは、クロージングをカーナビにたとえて「それでは、目的地周辺です」と言って最後の言葉を言って締めくくります。私も、こういう展開を見習いたいと思って聞いているのです。

    職場での不満や不安、残業の多さ、正当に評価されていないなど、相談内容は人それぞれ色々あります。私に相談されても職場環境は変えようがありません。どうアドバイスして辛い今を切り抜けてもらうか、考えます。最近ネットで見たコーナーでは、こういう時は「死んだふりをするに限る」と書いてありました。通常動物は自分の対処できない恐怖やピンチに襲われた時、気絶したようになります。はたからみると死んだふりです。私たちも、もう無理と思ったら、そこから逃げて死んだふりをして嵐が過ぎるのを待つ、そんな(避難)訓練も必要かもしれません。