むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 心臓検診班会議

    新学期は検診の季節です。私は、医師会の心臓検診班に所属しており、4月から7月までは検診で大忙しです。今日は今年度の検診の打ち合わせ班会議があり、出席してきました。心臓検診というのは、皆さん覚えているかと思いますが、小中学校に入学したときに学校で心電図を取ります。その判定です。何千枚という心電図を分担して判読し、これはという症例は二次判定にピックアップします。そこで、二次判定の会議を行い、さらに精密検査に呼び出すかどうかを話し合って決めていきます。その結果、要精密検査となったお子さんには二次検診に来ていただき、聞き取り調査から運動負荷心電図や心エコーなどの検査を行います。

    ちょっとした心電図異常で引っかかっても、調べてみたら心臓に先天的な異常が見つかる場合があります。体育や部活動に参加してもいいかなどを判定します。プールの授業や持久走大会など心臓に負担の大きな行事が始まる前に判定を終えたいので、業務は1学期中にタイトなスケジュールでこなしていきます。

    私はこの心臓検診の班員になって、すでに4年ほどたちます。いつも、検診で見た子供さんたちが問題なく過ごされることを祈っています。検診でいくら精密検査をしたからとは言え、経過観察(運動の制限なし)と判定した子供たちがいつ心臓発作に倒れるかはわかりません。だからといって、過剰に運動や生活を制限するのは子どもたちの成長にも良くないので、その線引がとても難しく悩ましいのです。