むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 痛みには操体法

    操体法という治療法があります。体操の反対で操体です。整体のようなものですが、体の歪みを治すのに、ちょっとした独特の理論を使います。通常リハビリに通うと、痛い関節を痛い方にグイグイ回して痛みを我慢しながらリハビリを”頑張る”のが普通です。そうすると、リハビリは辛いものだとみんなが考えます。一方、操体法では、痛みのある関節を痛くない方向にだけ力を加えたあと、瞬間脱力します。ただそれだけです。あまりに簡単ですから、あっけにとられますが、本当に痛くなくて効果的なのです。

    先日当院を訪れた患者さんが、半年以上前から肩がいたいと言われていました。整形外科で検査したところ、腱や関節に異常はないのでリハビリしましょうと言われたそうです。結局数回通って治らなかったので、リハをやめてしまったとのことです。そこで、まず肩の動かしていたい方向を確かめ、その反対方向に動かしてもいたくないことを確認しました。あとは、10秒位その痛くない方向に力を加えてもらい、イチニノサンで脱力してもらいました。2回繰り返してわずか1分程度ですが、さっき痛かった方向へ肩を回してもらったところ、痛みは全くなくなりました。とてもびっくりされました。

    あとは、同じ運動を家庭でもやってもらうだけです。セルフ操体です。痛くない方向に動かすのでストレスはありません。肩だけでなく、腰、膝、くびなどあらゆる痛みに対応できます。

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