むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 春の自律神経

    桜が咲いたと思ったら、寒くなりました。例年花見の時期は寒くて外で夜桜見物なんてできないものです。しかし、関東の大雪のニュースはすごいですね。地球は温暖化しているのか寒冷化しているのかわかりません。気温の差が激しいので、体調を壊さないように気をつけましょう。

    一日には昼と夜があり、一年には夏と冬があります。このリズムに応じた形で交感神経と副交感神経という自律神経が変化します。春は、副交感神経優位から次第に活動性のある交感神経の方が優勢になり体が覚醒する時期です。そのため、ときには活発になりすぎることもあります。認知症のお年寄りなどは活発になりすぎて一日中歌を歌ったり、妄想で周りの人に迷惑をかけたりします。しかし,これも季節ものですから、しばらくすると落ち着きます。あまりに困ったような場合、鎮静剤を少し使うことで穏やかに過ごせます。

    めまいや不眠なども多い季節です。気温だけでなく、天気も日によって著しく変化するため、偏頭痛も起こりやすい季節です。もちろん花粉症や喘息もあります。春はいい季節なのですが、このようにとても不安定になりやすい時期でもあります。折しも卒業、入学、転勤、引っ越しなど慌ただしいことと思います。体調管理にはくれぐれも気をつけましょう。