むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 血圧の管理

    月曜に仕事から帰るとだいたいいつも健康番組があっています。今日は血圧の話です。血圧の薬は今ではかなり進化しており、相当の高血圧でも内服薬で目標の140以下(135以下)にすることができる時代です。このことで、高血圧に合併する脳卒中や心不全などがかなり予防することができるようになりました。昔は薬の種類も少なく、治療困難例もありましたが、最近は殆どの症例がなんとかなります。

    そんな、いい時代にあるのに治療がうまくいかない症例があります。それは、薬をちゃんと飲んでもらえない場合です。いい薬を処方しても、ちゃんとのんでくれなければ下がるはずありません。もう一つは、塩分制限ができない場合です。濃い味がどうしてもやめられない場合、治療困難となります。

    血圧の治療中によく聞かれるのが、一度始めたら一生飲み続けないといけないんでしょう?という質問です。それは、そのとおりでもありますが、例外もあります。運動や食事などの生活改善で薬が要らなくなることはたしかにあります。また、薬の強さにやたらこだわる人がいます。強い薬にしないでほしい、と言われますが、弱い薬で降圧目標を達成できなければなんの意味もありません。血圧の管理で大切なのは薬の強さではなく、血圧の数字とその日内変動が全てです。