むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 産婦人科漢方

    産婦人科のドクターの集まりで漢方の勉強会があります。今日はその会に呼ばれたので、1時間の講演をしました。テーマは不定愁訴の漢方治療です。不定愁訴というのは、訴えが多彩で治療に難渋する病態です。更年期に多いので、婦人科の先生がいちばん困っているものです。

    頭痛、肩こり、めまい、吐き気、喉のつまり、などいろいろな症状が出てきます。聞けば聞くだけ症状が増えていきます。こういう場合、整形、耳鼻科、消化器内科、脳外科などなどいろいろな専門がオーバーラップし、専門の診療科ではその症状の一つずつは見れるのですが、全部まとめて一人の患者さんの訴えとなるとお手上げです。

    漢方を使うと、気の不足とか、気の巡りが悪い、血の不足など漢方独特の診察で処方を決めていきます。訴えが10個位あったとしても、気血水で考えれば2つか3つのカテゴリーに分類できます。その結果、漢方処方や西洋薬を組み合わせることで治療の方針が立ちます。怖がらずに、一つ一つの訴えを根気よく治療しましょうと言う内容のお話をしてきました。