むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • インフルAにも注意

    当院ではインフルエンザの患者さんの9割はB型です。最近は風邪の患者さんも減ってきたなーと思っていました。ところが新聞によるとアメリカではA香港型が流行しているそうです。お隣韓国でもA型が流行しているようです。韓国といえば、オリンピックもあり、人の出入りが盛んになっていますので、世界中に広まる可能性があります。昨日、城南のM医院の院長先生と食事会をしたのですが、城南の方では3割はA型だとのことでした。そうすると、私達の住んでいる近所の人達はほとんどまだB型しかかかっていないので、A香港型には注意が必要です。これから入試の本番を迎えるところも多いと思います。家族みんなで用心しましょう。

    私は医学部の漢方サークルの世話人をしている関係で、先日卒業生たちの追い出しコンパに参加しました。「追いコン」とは懐かしい響きです。医学部の場合、卒業試験という厳しい試験があります。科目によってはかなり高度な問題もあり、勉強がたいへんです。しかし、それだけでなく、医師国家試験というのがあります。これに合格しないと医師免許がもらえませんから卒業できたとしても仕事にありつけません。なんとしても国家試験には合格しないといけません。つい先日、国家試験がありました。熊大は全国の国立大学の中でも国試の合格率が悪く、厳しい状況です。熊大の入試の偏差値はそこそこいいレベルなのに国試の合格率が悪いということは、大学の教育システムが悪いかみんなが怠けているのかのどちらかです。

    さらに、国試で合格したあかつきには、どこかの病院で仕事をするのですが、私たちの時代はみんな大学の医局に入局して研修しました。しかし今は、済生会や国立病院など独自の研修プログラムを持つところで研修するのがはやっています。しかも、マッチングと言って、大学の成績と応募状況などから研修先が決まるようなのでかならずしも志望した研修先で働けるとは限らないそうです。医学部の卒業にはこのように幾重にも重なるハードルが待ち構えているのです。

    ホスピタルメントにて。雛人形には武士顔と公家顔の2通りがあるそうです。