むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 血圧が上がったら

    秋になり、血圧が上がってきた患者さんが結構おられます。夏の間は脱水傾向もあり、さらには血管が拡張し血管抵抗が下がるため血圧は低めとなります。しかし、涼しくなってくると血管は引き締まってくるし、塩味の効いた食事が美味しい季節でもあり、血圧が上がってきます。もう一つは、4月から9月までの上半期決算で絞られてストレスで血圧が上がった、という場合もあります。

    ストレスなどで一時的に上がった血圧は、しばらく様子を見て下がってくるのを待ってもいいのですが、通常は秋に上がった血圧は来年の春まで下がりにくいと思われます。私の場合、患者さんに1−2週間家庭血圧を測ってもらって自宅で安静にしている時の血圧も高いようなら治療を開始します。薬を始めたらずっと飲まないといけないでしょう、と言って嫌がる患者さんが多いですが、血圧の薬を飲むことによるデメリットと、きちんと血圧管理をした際のメリットを考えると、当然血圧は管理したほうがいいと思います。

    ただ、漫然と薬を飲むのではなく、塩分制限、運動など日常生活の見直しもしながら、薬をやめることができないかはチャレンジすべきだと思います。運動をすると血圧が下がりますが、高いまま運動をすると危険を伴いますから、まずはちゃんと治療を開始してから運動に取り組んだほうがいいのではないかと思います。