むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ポリファーマシー

    いくつかの病院に通うとそれぞれから処方薬がでますから、全部合わせると結構な量になります。しかも、だれも全体をコーディネートしませんから、それを全部飲むかどうかは自己責任になります。国の政策としてはかかりつけ薬局を決めて、全体の薬を管理してもらうようにと言っていますが、それでできるのはダブって処方された胃薬をどうするかとか、飲み残して余った処方をどうするかという程度だと思います。思い切って、薬を整理するのは誰も責任を取りたくないし、それで症状が悪化する可能性もあるのでとても難しい役割です。

    しかし、多剤処方(ポリファーマシー)は現に社会問題にもなっており、患者さんも薬が増えて良くなればいいのですが、かえって別の症状が出て困っているような場合もあります。私はそういった患者さんのお役に立てるよう、当クリニックの使命として薬を減らす努力をしています。患者さんによっては10年来同じ薬を飲んできたから別に減らさなくてもいいと言われますので、そういう場合はあまり強制はしませんが、希望があれば少しでも少ない薬で体調を良くする方法を考えます。

    減薬したいという相談がある場合は、できるだけお薬手帳や検査データの控えなどを持ってきてください。