むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 冷たいものの飲み過ぎに注意

    小中学校の部活には保護者に氷当番なるものがあった記憶があります。豆腐の空容器に水を凍らせて学校に持っていく当番です。部活の練習中に飲む飲み物を冷やすのだと思います。大人もこの季節、冷たいものをたくさん摂ります。ジュース、ビール、アイスなどなど。特にビール好きは毎日2リットルなんてざらにいます。

    先だって亡くなられた元新潟大学の安保先生の理論の受け売りですが、臓器は冷やすと癌化しやすいそうです。がん細胞はクエン酸サイクルが壊れていて解糖系でしかエネルギーが産生できません。冷えた臓器は血流が悪くなりますから、結果クエン酸サイクルが回らなくなり、解糖系で生き抜くがん細胞の独壇場となるようなのです。胃に冷たいものを入れて冷える臓器といえば、胃はもちろん、その後ろにある膵臓もあります。胃がん、膵臓がんなど要注意です。

    冷たいものを飲むと、飲んだ水分を37度まで温めるだけのエネルギーを使います。かなり無駄なエネルギー消費ですから、それだけで疲れます。夏バテの原因の一つです。胃を刺激して温めるのは、暖かいお茶を飲んでもいいですが、スパイスをうまく摂るのもいいと思います。カレーなんて最適です。私は昨日・今日2日連続タイカレーを食べました。