むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 閉塞性動脈硬化症

    今日は閉塞性動脈硬化症の最新治療について勉強会に参加してきました。動脈硬化とは読んで字のごとく血管が硬くなる病気ですが、硬くなるだけではありません。血管径が細くなり、血流が悪くなります。多くは糖尿病や高脂血症を長年患い、だんだん動脈硬化が進んできます。気がつくと足の血流が悪くなり、ちょっと歩くと痛くなります。痛くなり休憩すると、また歩けるので、間欠性跛行と言います。

    閉塞性動脈硬化症は血管造影で確定診断となりますが、最近はMRIでも血管の評価ができます。また、私たちのようなクリニックではABIという検査があります。健診などで血管年齢を測定する機械で大体の診断が可能です。糖尿病やコレステロールが高い場合は定期的にABI検査を受けた方がいいと思います。

    ABI検査は簡単です、手足4カ所に血圧計を巻いて、両手両足に到達する脈波を測定します。10分ほどで検査終了です。半年に一度くらい経過を見ておくことで、動脈硬化が進行していないかがわかります。もう一つは、頚動脈エコーの検査があります。超音波で頸から頭へ流れる大きな血管が狭くなっていないかを調べます。これも当院で検査できます。大して時間もかかりませんし、痛くもなんともない検査ですのでオススメです。全く健康な人が検査したい場合は健診扱いで全額自費ですが、コレステロールや血糖が高い場合や、歩くと足が痛くなるような症状がある場合は検査に保険がききます。