むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 整形領域以外の針の効能

    鍼治療というとどのようなイメージでしょうか?腰痛や肩こりに効く感じでしょうか。実際に、ぎっくり腰や慢性の腰痛、肩こり、五十肩、足のしびれなどによく効きます。即効性がありますから、治療したすぐ後から少しいいみたい、と言って帰っていただくことが多く、針を抜いた後も体を動かしているうちに次第に調子が良くなってくることがあります。

    そのような整形疾患以外にも、脳梗塞や脳出血などの後遺症で半身不随になったり、リハビリの最中にいい側の筋肉が痛くなったりにも針をします。婦人科では、生理痛や月経前症候群などはいい適応です。乳腺炎にも有効です。眼精疲労や耳鳴りめまいなど眼科や耳鼻科の疾患にも行います。うつ、不眠などの心療内科的な分野にも行います。要するに、昔の東洋医学は針と漢方であらゆる疾患に対応していたので、その経験と歴史からいろんな疾患に対応できるのです。針は腰痛や肩こりにいいとばかり思い込まず、ご相談いただけると大抵は対応できると思います。薬を飲むと副作用で調子が悪かったとか、飲み薬が多すぎてこれ以上増やしたくないという場合も針で対応できるかもしれません。

    当院の針は、セイリン社のディスポ(使い捨て)針を使っています。ほとんどは1番というサイズで最も細いものを使います。痛みもわずかで心地よく感じられると言われます。