むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 緊張しやすい・あがり症を治す

    人前で発表したりするのが苦手な人は多いと思います。それは誰しもある程度は緊張するのが普通ですが、極度の緊張症となると学校生活や仕事に差し支えると思います。これを私たちの世界では「社会不安障害」という風に認識しています。

    例えば学校では、手を挙げて発表できない人、人と一緒に給食を食べるのが苦手で一人でこっそり食べたがる人、先生など年上の人とは緊張して上手く話せない人、トイレに他の人が入っていると緊張して用が足せない人なども同じ社会不安障害の可能性があります。大人でも同じです。プレゼンが苦手、ここぞといった商談が緊張してしまって上手くいかない、などあります。

    こういう場合、これまでは普通に「あがり症で困る」という風に言っていましたが、今はかなり薬でコントロールできることがわかっています。安定剤を使うだけじゃないのか、と思うかもしれません。確かに安定剤は緊張をほぐしてくれるので、上手くいく場合があります。また、ベータブロッカーという心臓の薬で心拍を抑えることでドキドキを抑えて緊張しないようにする方法もあります。しかし、このような安定剤や心臓の薬では対応しきれないほど頻繁に緊張する場面が出てくることもあります。そういう場合は、最初から緊張しないようにコントロールする薬を使っておいたほうがいいと思われます。まずは、こういうあがり症が治せる疾患だということを皆さんが知ることが大切だと思います。