むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 医学部教育

    医学部は6年間ありますが、6年間のスケジュールもみっちりです。私たちが学生の頃は、最初の2年が教養で、英語や数学など高校の延長のような勉強でしたから、実質医学の勉強は3年生から6年生の4年間でした。しかし最近は1年から基礎医学の勉強が始まります。

    最初に解剖学、組織学、生理学、生化学などの基礎的な勉強をします。正常な体がどのような仕組みになっているかを学びます。次に、病理学。病気のメカニズムを学びます。そして薬理学。薬の分類、作用機序などを学び、病理学で学んだ病気を治療する薬物について理解します。そこまでが基礎医学。

    次に内科学、外科学など臨床医学を勉強します。膨大な量の知識を詰め込みます。それが一通り終わったら大学病院で臨床実習です。

    あまりに長い道のりで、勉強量も多く大変なのですが、最近は、勉強のモチベーションを高めるために基礎医学を勉強し終わった段階で臨床現場を体験する実習があります。当院にも若い医学生さんが来て、外来を見学したり訪問診療に同行したりして1週間現場を体験しました。こういう体験をもとに、自分の将来像を具体的に夢見ながら勉強に励むということです。みんな頑張れ!