むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • インフルエンザ判定キット

    熊本市内ではまだインフルエンザは流行というほどではないようです。38度以上の高熱で来院される患者さんには一応インフルエンザのチェックをしていますが、当院ではまだ数人しか陽性に出ていません。そのインフルエンザの判定には、みなさんご存知と思いますが、綿棒のようなものを鼻の奥まで入れてサンプルを採取します。これが結構痛くてつらいものです。患者さんの中には「この検査がトラウマです」と言われる方もおられます。当クリニックでは、この冬大塚製薬のインフルエンザ判定キットを採用しました。多数のサンプルを使い比べた結果、判定が早い、感度が良いと言った基本性能に加えて、付属している綿棒が圧倒的に細くてしなやかで患者さんの侵襲(痛み)が少ないのです。今日来院された患者さんは、この検査は痛いから嫌だったけど、今日の検査は思ったほど辛くなかったわ、と言っていただきました。これこそ私どもが聞きたかった言葉です。正しく診断することは当然ですが、その検査も少しでも楽にしてあげたい、いつもそう思っています。そして、大塚製薬が検査キットだけでなく、そういった侵襲の少ない綿棒の開発にも力を入れたこと自体を評価しました。

    上記の通り今の所インフルエンザはさほどいませんが、風邪で来院される患者さんはたくさんいます。中でも気になるのが、タバコの匂いがする患者さんです。やはりタバコを吸うことは大気汚染のひどいところに住んでいるのと同じで気道を痛めています。そういうところから風邪のウイルスは侵入しやすいのでしょう。清肺湯という漢方があります。読んで字のごとく肺をきれいにしてくれます。慢性気管支炎で痰がきれない人に向いています。飲んでいるうちに咳や痰が少なくなります。一方、気道がカラカラに乾燥していて痰が硬く出にくい人もいます。この場合は乾咳が出ます。そういう場合は麦門冬湯や滋隂降火湯が効きます。気道が潤い、イガイガした感じが和らぎます。このように、風邪の予防には気道をきちんとメンテナンスすることが大切です。でも一番は禁煙でしょうね。